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2020-06-16

免疫チェックポイント阻害剤は部位を問わず使うべき

標準治療は部位別にガイドラインが決められています。

オプジーボが原発不明がんに有効だった
既に転移がある状態で見つかり、原発部位がどこかわからないがんのことを原発不明がんといいます。標準治療は部位別に確立されており、原発部位が特定出来ない場合、治療方針を決定することが困難です。既に転移があれば、手術で出来る可能性も低いといえます。このような原発不明がんに対して免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が有効であったという発表がありました。近畿大学の研究では延命効果が明らかになっています。免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞が免疫細胞に働きかけて攻撃出来なくする免疫抑制を解除します。がん征圧の鍵は免疫であり、がん患者の低下した免疫を回復させるのであれば、原発部位がわからなくても、部位を問わずに使える可能性があるということです。因みに同じく免疫チェックポイント阻害剤のキイトルーダは特定の遺伝子の変異が確認出来れば、部位を問わずに保険適用になっています。がんは部位ではなくどんな性質であるかで治療を行うというのが、これからのがん治療です。

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