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2020-04-02

BNCTは、中性子とホウ素を利用して、がん細胞をピンポイントで叩きます。


頭頚部がんは手術が難しい
BNCT(ホウ素中性子補足療法)に使用される薬剤「ステボロニン」の製造販売が承認されました。BNCTは、ホウ素ががん細胞に集まるようにしたステボロニンを投与した後に、中性子を照射することで、がん細胞を内側から破壊するという治療です。ホウ素は従来の放射線治療のに使われるX線よりも体の深部まで届き、またホウ素が中性子に反応して生まれるエネルギーが、細胞1個分の範囲に止まるため、がん細胞をピンポイントで叩けて、正常細胞には影響が及ばないという特長があります。今回、承認されたのは頭頚部のがんが対象です。頭頚部は容貌の変化や後遺症のリスクの懸念から手術が難しい部位です。この治療が新たな治療の選択肢になることが期待されています。

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