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2020-03-11

末期のスキルス性胃がんを克服した演歌歌手・渥美二郎さん

スキルス性胃がんは極めて進行が速く厄介ながんです。

11月に手術を受け、翌年1月にはハワイ公演を強行
演歌歌手の渥美二郎さんは、今年でデビュー45周年を迎えます。『夢追い酒』『釜山港へ帰れ』などのヒット曲で知られていますが、37歳の時に末期のスキルス性胃がんと診断され、胃と脾臓を全摘。つらい後遺症を乗り越えて克服し、現在に至ります。通常、内臓のがんは上皮に出来ますが、スキルス性のがんは粘膜の内側に広がるように出来て発見しづらく、進行が極めて速いのが特徴です。そのため、診断時にはかなり進行していることが多く、5年生存率は10%未満といわれます。渥美さんも診断時にはほぼ末期でした。

浸潤や転移が激しい場合は、手術が不可能ですが、渥美さんの場合は手術が可能だったことが幸運だったかもしれません。また、胃を失ったことによる不調に耐えた心の強さ、さらには残ったがん細胞を抑え込んだ免疫の強さが、末期がんからの生還を実現したのでしょう。渥美さんは1989年11月に手術を受け、翌年の1月には予定されていたハワイ公演を強行しています。そんな歌への情熱も回復を後押ししたのでしょう。

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