toggle
2020-03-06

早期でのがんゲノム医療が先進医療として承認される

がん遺伝子パネル検査が保険適用となるのは、患者全体から見れば、ほんの一部に過ぎません。

遺伝子の変異に応じて治療を選択
がんゲノム医療が推進される中、昨年にはがん遺伝子パネル検査が保険適用になりました。がん細胞は遺伝子の変異によって発生するため、その変異を明らかにすることで、効果の期待出来る治療が見つかる可能性があります。問題は、保険適用になるのは標準治療を終えた患者や希少がんの患者が対象であり、がん患者全体から見ればほんの一部に過ぎないことです。

本来は全ての患者にがん遺伝子パネル検査を行うべき
我が国のがん治療は基本的に部位別に行われてきました。ところが、がんで亡くなる方はなかなか減らないため、がんの性質=遺伝子の変異からアプローチしようというのが、がんゲノム医療の趣旨です。本来であれば全ての患者ががんと診断された時点で、遺伝子の変異を調べて、部位別ではなくがんの性質に応じた治療を行うべきなのです。

今回、国立がん研究センター中央病院では治療の早期においてがん遺伝子パネル検査を行い、がんの性質に応じた治療を選択するという臨床研究を実施しますが、先進医療として承認されました。16歳以上の非小細胞肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん、胆道がんの患者200名を対象に募集を行い、検査費用の56万円は自己負担になります。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事