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2019-10-02

ナノ粒子とX線による新たながん治療

従来の放射線治療は患部に届くまでに通過する部位に、X線が吸収され、効果が弱まったり、正常な部位に副作用があったりという難点がありました。

放射線治療がよりピンポイントに
京都大学などのグループが、ナノ粒子とX線を利用した新たながん治療を開発しました。がん細胞の周辺に集まり易いナノ粒子の小さな穴に、ガドリニウムを付着させ、特殊なX線を照射することで、ガドリニウムが放出する電子によって、がん細胞が破壊されるという仕組みです。ヒトの卵巣がんの細胞では効果が確認出来ており、今後はガドリニウム以外でも効果を検証する予定です。通常の放射線治療では患部に届くまでに通過する部位に、X線が吸収され、効果が弱まったり、正常な部位にまで悪影響があったりしました。この技術で放射線治療をよりピンポイントで利用出来ることが期待されます。

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