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2019-07-03

遺伝性乳がんの予防的手術が保険適用になるか

BRCA1、BRCA2遺伝子に変異のある女性は、がんのない乳房を予防的に切除することで、死亡リスクを半減出来ることがわかっています。

特定の遺伝子に変異があると、乳がんのリスクは4倍以上
我が国では年間9万5000人前後の女性が乳がんと診断されます。そして、その3~5%はBRCA1.BRCA2遺伝子に変異がある遺伝性の乳がんだといわれています。これらの遺伝子に変異がある場合、生涯において4割以上とされ、全体に占める割合(約9%)を大幅に上回っています。以前、米国では女優のアンジェリーナ・ジョリーさんがこうした遺伝子の変異による乳がんのリスクに備え、乳房と卵巣を予防切除したことで話題になりました。専門医で組織される日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構の調べでは、2015年9月からの1年間に聖路加国際病院などで検査を受けた1527人のうち、297人にBRCA1、BRCA2遺伝子の変異が確認され、その中の49人はがんのないほうの乳房の乳腺を予防的に切除していました。こうした予防的切除は死亡リスクを半減させることが、海外の研究で明らかになっています。問題は予防的切除は保険適用になっておらず、100万円以上の手術費用は全て自己負担となります。日本癌学会などはこうした手術への保険適用を求めており、厚生労働省も検討に入る見込みです。

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