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2019-06-21

アバスチンの後続製品第1号となるBSが承認取得

バイオ医薬品の後続製品であるBSは、ジェネリック医薬品とは多少異なります。

初期の分子標的薬は特許切れを迎える
アバスチンは大腸がん、肺がん、乳がん、卵巣がんの治療に使われる代表的な分子標的薬です。がん細胞の増殖、腫瘍が増大していく際の血管新生、腫瘍の転移に関わるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)の働きを阻害します。近年こうした分子標的薬は、初期に開発された製品の特許が切れることで、同様の作用機序を持つ後続製品であるBS(バイオシミラー)が登場しています。

BSが、ある程度自力での開発が必要
ジェネリック医薬品と異なるのは、バイオ医薬品は低分子医薬品と比べて、成分の構造が複雑で大きく、また製造の技術が完全に公開されているわけではないので、ある程度は自力で開発することが求められ、内容も微妙に異なります。今回、ファイザーはアバスチンでははじめてのBSを承認取得しましたが、効果・効能、用法・容量は少し異なるようです。とはいえ、バイオ医薬品の開発にはコストがかかり、薬価の高騰の原因になっています。BSであればゼロからの開発よりも低コストですから歓迎すべきことでしょう。

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