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2019-06-13

外科医は手術をしたがるという俗説の真偽

手術はがんの勢いを一気に削ぐことが出来ます。

手術出来るがんは手術したほうがいい
外科医は手術をしたがるという俗説があります。確かに手術は保険点数が高く、医療機関としては収益に繋がります。また、手術の件数は医師としての実績になります。日本の医療は外科主導で行われてきたという背景もあり、患者としては手術に誘導されているような気になるのかもしれません。結論からいえば、必要のない手術をしたがる医師などそうそういません。それでも手術をしたがるのは、切れるがんは切ったほうが生存率が高いからです。がん治療は最終的には患者の免疫ががんの勢いを食い止められるかどうかです。体内にがん細胞が多ければ多いほど、敵が有利になるので、その数を一気に減らせる手術は、現実的に有効な手段なのです。

手術後のことを様々な面から考えてみる
一点、手術に関して考えておくべきことは、手術は体に傷をつける行為であり、何らかの後遺症が出る可能性があることです。失った部分は元に戻りません、温存は出来ても機能に障害が生じることもあります。容貌が変わることだってあるでしょう。また、手術自体で事故が起こる可能性も否定出来ません。がんを取る上では、手術は有効な手段ですが、手術自体のリスクや弊害を踏まえて判断することが必要で、その際には年齢や生活スタイル、家族構成など様々な要素から考える必要があります。

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