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2019-03-06

堀ちえみさんの受けた舌がん手術は、どこまで機能温存出来るかが鍵

舌がんをはじめ首から上のがんを手術する際には、後遺症を考慮して、慎重に判断する必要があります。

標準治療では手術出来るがんは手術するのが基本
舌がんのステージ4と診断されたタレントの堀ちえみさんが、舌の半分を切除する手術を受けました。標準治療では切れるがんは切るというのが基本ですから、ステージ4であっても手術が出来ることで、食事や会話などの不自由が改善したり、根治への可能性があったりするということでしょう。舌がんは口腔がん(口の中に出来るがん)の一種であり、もっと大きな分類では頭頚部がん(首から上、顔などに出来るがん)に含まれます。

出来るだけ機能や容貌を温存出来る治療を
頭頚部がんが通常のがんと異なるのは、患部の周辺に視覚や聴覚、嗅覚、味覚に関わる神経、表情を作る顔面神経など、たくさんの重要な神経があり、場合によって後遺症で機能を失いかねないことです。また、大きな手術で容貌が大きく変わってしまうことも否定出来ません。従って、侵襲が少ない放射線治療との併用も、大きな選択肢となります。また、通常の放射線よりも患部にピンポイントで照射が可能な粒子線による治療が保険適用となる場合もあります。

光免疫療法は頭頚部がんを対象に臨床試験中
新たな治療の中では話題の光免疫療法は現在、頭頚部がんの患者を対象に、保険適用のための臨床試験が行われています。光免疫療法は、がん細胞に集まりやすい抗体を使って、光(近赤外線)に反応して発熱する色素を送り込み、光を当てて発熱させることで、がん細胞を効率よく破壊します。後遺症が避けられず、QOLを維持する側面からは、手術するかどうかの判断が難しい頭頚部がんに対しても、有効な治療になりそうです。

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