toggle
2019-01-18

iPS細胞を使った免疫細胞療法が治験開始

がん細胞のみを的確に攻撃する免疫細胞を、大量に用意出来るかどうかが、免疫細胞療法の効果を左右します。

iPS細胞からNKT細胞を大量に培養
様々な細胞に分化するiPS細胞は、再生医療において大きな期待を寄せられています。理化学研究所と千葉大学のグループは、このiPS細胞を利用した免疫細胞療法を、頭頚部がんの患者に対して治験を行う計画であることを明らかにしました。健康な方から免疫細胞の一種であるNKT細胞を採取し、一度iPS細胞に戻して、大量に増やしてから、再びNKT細胞に戻し、患者に投与します。NKT細胞はがん細胞のみを攻撃し、他の免疫細胞を活性化する働きがありますが、極めて数が少ない上、培養が困難で、患者自身の免疫細胞を体外で培養して戻す免疫細胞療法に利用するのは困難だとされていました。

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事