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2019-01-10

膀胱を全摘した小倉智昭さんが、仕事に復帰

標準治療においては手術出来るがんは手術するのが基本です。しかし、体の一部を切り取ってしまえば、二度と元には戻りません。

膀胱を全摘した場合のデメリット
膀胱がんの治療で昨年の11月から休養していた小倉智昭さんが、メインキャスターを務める『とくダネ!』で、仕事に復帰しました。小倉さんは2016年に膀胱がんと診断され、膀胱を温存する方向で、治療を続けていましたが、経過が思わしくなく、昨年に完治を目指して、膀胱を全摘出しています。予定より1か月早い復帰ということで経過は順調なようですが、膀胱を全摘したことで、様々なデメリットは生じます。尿道を温存出来た場合には、小腸や大腸を使って、膀胱の代用となる部分を再建出来る場合があります。元プロボクサーの竹原慎二さんなどがこのケースです。しかし、多くの場合はストーマ(尿の出口)を作り、断続的に出てくる尿を貯めておく袋を装着することになります。

手術が唯一の選択肢でないがんが増えている
我が国の医療は外科主導で発展してきました。標準治療においても切れるがんは切るというのが原則です。しかし、切れるがんだからといって体の一部を失ってしまえば、二度と元には戻りません。生存率、安全性などに加え、術後の生活がどのように変わるのかを踏まえた上で、本当に手術が一番自分に合った選択なのかを考えてから判断すべきでしょう。放射線、分子標的薬など手術以外の治療はどんどん進歩しています。かつては手術しか選択肢がなかったようながんでも、他の治療でも遜色のないような場合が多々あります。手術に迷ったら、セカンドオピニオンでそれ以外の選択肢について説明してもらうことをお勧めします。

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