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2018-12-17

がん遺伝子パネル検査がいよいよ保険適用に

がん遺伝子パネル検査は、現在は先進医療や自由診療で行われています。

がんに関連する100以上の遺伝子の変異を調べる
厚生労働省の部会ががん遺伝子パネル検査のシステムについて製造・販売を了承しました。早ければ来春には保険適用になる見込みです。これによって患者ひとりひとりのがんに応じた個別化医療が前進することになります。国ががんゲノム医療を推進する中、大きな動きだといえるでしょう。了承されたのは国立がん研究センターとシスメックが開発したNCCオンコパネルと、中外製薬が扱うファウンデーションワンCDxのふたつ。がんに関連する100以上の遺伝子の変異を調べ、がんの性質に応じて分子標的薬を選択します。

保険適用でない分子標的薬が選択肢になる場合が
とはいえ、がん遺伝子検査は誰でも保険診療で受けられるわけではありません。再発や転移によって標準治療が受けられないがんや、ガイドラインが確立されていない希少がん、小児がんなどが対象です。また、がん治療薬は部位別に保険適用になっています。保険適用でない分子標的薬が有効であるとわかった場合には、治験の対象などでない限り費用は全額負担となります。理論の上では大きな前進ですが、制度面ではまだまだ問題点を残しています。

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