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2018-10-12

高須克弥医師の「全身がん」の言葉を読み解く

 

高須克弥医師ががんを公表し話題になっています。

樹木希林さんが使った「全身がん」という表現
4年前に尿管がんの手術をした高須克弥医師が、「全身がん」とSNSで公表して話題になっています。医学的には「全身がん」という病名はありません。先日、乳がんを十数年患って亡くなった女優の樹木希林さんが、全身に転移した状態を、この言葉で表現しましたが、だからといって高須医師も同様に再発や転移が進行しているともいえません。

がんは細胞の単位で存在している
なぜなら、がんは細胞の単位で存在し、目で見えるがんを取り去ったとしても、細胞の単位で散らばっている可能性があり、それが再発や転移の原因となります。がんという病気に完治という定義がなく、治療後5年、再発や転移がなければ、寛解と表現するのはそのためです。高須医師の詳しい症状まではわかりませんが、最新の抗がん剤などの治療を行っているということなので、はっきりとした再発や転移はなくても、腫瘍マーカーなどの数値が上がって、それに対して全身療法を行っていることは考えられます。また、予防的な治療も考えられるでしょう。がんは細胞の単位で存在し、治ったという判断が難しい病気なのです。

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