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2017-01-23

岡山大学が次世代放射線治療「BNCT」の研究センターを開設

ホウ素と中性子を利用し、がん細胞だけを攻撃する次世代の放射線治療「BNCT」。京都大学などが治験をはじめていますが、岡山大学でも研究センターが開設されることになりました。

BNCTは手術が難しいがんに有効
BNCTとはホウ素と中性子を利用する新しい放射線治療です。がん細胞はホウ素を選択的に取り込むのですが、そこに中性子を当てると、ホウ素が分解し、そのエネルギーによってがん細胞が死滅するのです。正常細胞には影響を与えず、また従来の放射線を使用した場合のように、周囲の組織へのダメージが少ないため、脳腫瘍など手術の難しいがんの治療として期待されています。

原発事故の影響で一時は頓挫したBNCT
岡山大学では今春、BNCT研究の拠点として中性子医療研究センターを開設することになりました。以前は中性子を発生させるには、原子炉が必要であり、京都大学(大阪府熊取町)や日本原子力開発機構(茨城県東海村)などの原子炉に患者を連れて行く必要がありました。実はこれらの原子炉は東日本大震災の際の原発事故の影響で稼働停止しており、BCNTの研究も一旦は頓挫することになりました。その後、小型の加速器などを使って、中性子を発生する技術が開発され、京都大学や南東北病院(福島県郡山市)では治験が開始されました。岡山大学でも5年後を目途に治験を目指しています。

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