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2016-08-08

治療設計は人生設計

Businessman Brainstorming About Planning

がんに限らず病気への対処はまず治すことですが、治すことの目的はよりよく生きることです。どのように治すかは、どのように残された時間を生きるかを踏まえて考えなければなりません。

がんで手術をした方は必ず亡くなる
がんは手術するなとか、がんと闘うなとか、治療をしないほうが余命が伸びるという説を唱えている一部の医師がいます。そもそもがんになった方は必ず亡くなります。がんで手術をした方も、必ず亡くなります。改めてこのようにいわれると、少々びっくりするかもしれませんが、落ち着いて考えれば当たり前の話です。誰しもいつかは寿命を全うする瞬間が来るのです。それが長いか短いか、がんのように生死に関わる病気になると、その最期の時を、あるいは残された時間を切実に意識するだけの話です。

治すためには何をすべきか
私たちは進行がんの治療においては治療設計が必要であると申し上げてきました。標準治療では転移・再発を繰り返すがんには対処出来ないので、患者ひとりひとりに応じて最適なメニューを、自由診療を含めた選択肢の中から組み合わせて、完治を目指そうという考え方です。そこには保険診療の中で用意される治療を、ただ受け入れるのではなく、治すためには何をすべきかというテーマがあります。

残された時間をどれだけ長く、自由に出来るか
そして、いかに治すかということは、最終的にはいかに生きるかということになります。極論すればがんという病気が治らなくても、いかに残りの人生が長く、そして充実した時間になるかということです。例えば腫瘍を見える範囲で完全に取り去ることが出来たとしても、その手術や放射線の照射によって体力が落ちてしまい、余命を縮めたり寝たきりになってしまったりすることはありえます。残された時間をどれだけ長く、どれだけ自分の自由に出来るか、治療設計とはその匙加減であり、行き着くところは人生設計になります。

Doctor shaking hands to patient in the office at desk

同じ視点で闘ってくれる医師選びを
抗がん剤の副作用などが周知されるようになり、先に述べたように、がんは治療するよりも放置したほうが長生き出来るという説を唱えている医師がいます。確かに診断された時点でほぼ手の施しようのない場合はあるかもしれませんが、それでは全面降伏して最期の時を待つだけになってしまいます。あくまでも治すこと、元気に過ごす時間を長くすることを前提に考えるのです。まず求められるのは、患者自身の生きる、治すという意志です。がんは決して不治の病ではありません。そして、治すのはあくまでも患者自身ですが、治療設計、そして人生設計という視点で一緒に闘ってくれる医師を探したいものです。

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