toggle
2016-08-03

子供でも1万人に1人はがんになる

doctor examining a child in a hospital成人の病気というイメージのあるがんですが、子供にも小児がんがあります。子供のがんと大人のがんではどのような違いがあるのでしょうか。

 

 

今江敏晃選手が小児がん患者を支援
東北楽天ゴールデンイーグルスの今江敏晃選手が8月3日、コボスタ宮城で行われたオリックスバファローズ戦に先立ち、小児がんの患者や家族を支援する団体へ、寄付金を贈呈しました。千葉ロッテマリーンズに在き籍していた2010年から、前年度に記録した1打点につき1万円を寄付しており、今回は38万円の寄付となりました。

子供の死亡原因の第2位はがん
がんといえばある程度の年齢でかかる病気というイメージですが、1万分の1ほどの確率で15歳以下の子供にもがんは発症します。因みに3歳以上の子供の死亡原因を見てみると、1位の事故に続いて、がんが2位になっていますから、発症の頻度は低いとはいえ脅威であることは間違いありません。また、がん細胞の発生についての外的要因は徐々にわかってきましたが、そうした影響を受けにくい子供のがんは、まだ原因や背景が解明されていないところが多いのです。

小児がんは発見が遅れやすい
小児がんの特徴として肉腫が多いことが挙げられます。がんは粘膜の上皮から発生することが多いのですが、小児がんは深い部分に出来やすいという傾向があります。そのため、発見が遅くなり、治療の開始が遅れてしまうのです。小児がんで一番多いのは約4割を占める白血病ですが、これも肉腫に分類されます。

AdobeStock_102215064s小児がんは7割が治っている
治療に関しては成人のがんと同様に手術、放射線、抗がん剤が中心になります。また、白血病には造血幹細胞移植が行われます。幸いなことに子供の体は治療に対する感度が高く、効果が出やすいことがわかっています。昨今、小児がん医療が随分と進歩したことを背景に、約7割の患者が寛解、もしくはそれに近い状態にまで回復しています。とはいえ、薬や放射線への感度が高いということは、それだけ影響も大きいということです。成長が進んでからの合併症、二次がんの発症などの懸念はあるため、長期的なスパンでの経過観察が必要です。

 

Share on Facebook0Tweet about this on Twitter0
関連記事